まずは、Pinax をダウンロードして、インストールしましょう。ここでは、インストール先ディレクトリを「~/pinax_env」としています。
1 2 3 4 5 6 7 8 | $ mkdir ~/pinax_env $ cd ~/pinax_env $ wget http://downloads.pinaxproject.com/Pinax-0.7.1-bundle.tar.gz $ tar zxvf Pinax-0.7.1-bundle.tar.gz $ cd Pinax-0.7.1-bundle $ python scripts/pinax-boot.py ~/pinax_env # ~/pinax_env/配下に、pinax開発環境が一式インストールされる。 # python, djangoなども含め これで、~/pinax_env/に開発環境一式がインストールされる。 |
ここには、Pinaxをはじめとして、Django1.0.4やPinaxが必要とするライブラリが格納されています。Djangoについては、v1.1でも問題なく動作しますので、バンドルされたDjangoを使わないといけないということではありません。 それでは、プロジェクトを作成しましょう。 Djangoでは、プロジェクト作成の際は、 $ python manage.py startproject project_name とやりますが、Pinaxベースのプロジェクト作成には、独自のコマンド pinax-admin を用います。pinax-adminを利用するには最初にさきほどインストールしたコマンド群、Pythonライブラリへのパスを通しておく必要があります。以下のようにタイプして、パスを通しましょう。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 | $ source ~/pinax_env/bin/activate # python, djangoなど一緒にインストールされたコマンドがPinax-0.7.1用のパスとして 優先して設定されるようになる。 # 例えば、django1.1を利用していても、django1.0.2finalへの パスが優先される。 # これで、 *pinax-admin* を使う準備が整いましたので、 # プロジェクトを作成してみましょう。 # Pinaxでは"前述したように":/cms/blog/post/admin/2010/02/about_pinax/ # 予め用途に応じて複数のプロジェクトのひな形が用意されています。 $ pinax-admin clone_project -l # にて、作成可能なプロジェクト種別一覧が表示されるので確認してみましょう。 # あとは、利用するプロジェクトを決めて作成するだけです。 $ pinax-admin clone_project -l $ pinax-admin clone_project cms_project_company mycms_proj # カレントディレクトリにmycms_projというプロジェクトディレクトリが作成される。 $ cd mycms_proj $ emacs settings.py # 以下Django設定変数を書き換える。 DATABASE_ENGINE = 'postgresql_psycopg2' DATABASE_NAME = 'mycms_proj.db' DATABASE_USER = 'my_user_name' TIME_ZONE = 'Asia/Tokyo' LANGUAGE_CODE = 'ja' $ createdb mycms_proj.db -O my_user_name # DBにPostgresqlを使用することを前提で書いています。 $ chmod 755 manage.py $ ./manage.py syncdb $ python manage.py loaddata sample_content.jsonfk # サンプルリソースを反映させるため。 $ ./manage.py runserver # ローカルサーバーの起動 |
これで、 http://localhost:8000 にアクセスしてみると、予め用意されているテンプレートが表示されるはずです。 次回は、ApacheへWSGIを利用して開発したプロジェクトをデプロイする手順について解説する予定です。